工匠と近代化 大工技術の継承と展開
2020.12.10[木]-2021.2.19[金] |
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『工匠と近代化 大工技術の継承と展開』は終了しました。
祝 「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」のユネスコ無形文化遺産登録(代表一覧表記載)
図録
● 日本のたてもの工匠と近代化
― 大工技術の継承と展開 図録
国立近現代建築資料館にて配布中
● 日本のたてもの
自然素材を活かす伝統の技と知恵 公式図録
東京国立博物館にて販売中
*正誤表
臨時休館と会期短縮のお知らせ
新型コロナウィルスの感染拡大による都立旧岩崎邸庭園の臨時休園継続に伴い、展覧会「工匠と近代化 大工技術の継承と展開」を以下のとおり臨時に休館いたします。なお、旧岩崎邸庭園休園に伴い、平日の入館可能な入口は湯島地方合同庁舎正門のみとなりますのでご注意ください。
本展最終日は2月19日(金)です。ご来館の際は十分ご注意ください。
令和3年1月9日(土) 臨時休館
令和3年1月10日(日) 臨時休館
令和3年1月11日(祝・月)臨時休館
令和3年1月12日(火)から15日(金)開館(入館は湯島地方合同庁舎正門のみ)
令和3年1月16日(土) 臨時休館
令和3年1月17日(日) 臨時休館
令和3年1月18日(月)から22日(金)開館(入館は湯島地方合同庁舎正門のみ)
令和3年1月23日(土) 臨時休館
令和3年1月24日(日) 臨時休館
令和3年1月25日(月から29日(金) 開館(入館は湯島地方合同庁舎正門のみ)
令和3年1月30日(土) 臨時休館
令和3年1月31日(日) 臨時休館
令和3年2月 1日(月)から5日(金) 開館(入館は湯島地方合同庁舎正門のみ)
令和3年2月 6日(土) 臨時休館
令和3年2月 7日(日) 臨時休館
令和3年2月 8日(月)から10日(水)開館(入館は湯島地方合同庁舎正門のみ)
令和3年2月11日(木) 臨時休館
令和3年2月12日(金) 開館(入館は湯島地方合同庁舎正門のみ)
令和3年2月13日(土) 臨時休館
令和3年2月14日(日) 臨時休館
令和3年2月15日(月)から19日(金)開館(入館は湯島地方合同庁舎正門のみ)※19日(金)は最終日
※ポスターやちらしでは2月21日(日)までの会期としてお知らせしておりますが、2月20日(土)及び21日(日)は臨時休館のため、19日(金)が最終日となります。ご来館予定の方は十分ご注意ください。
新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を講じつつ、「工匠と近代化 大工技術の継承と展開」を開催します。
東京国立博物館が「古代から近世」を、国立科学博物館が「近代の日本」を、ともに建築模型を使って紹介するのを受けて、この国立近現代建築資料館の「工匠と近代化」展では、先行する両展をつなぐ意味で、近世から近代への移行期に、木造建築の伝統技術で進んだ「近代化」の実態を、模型を含む種々の建築資料を用いて、視覚的に捉えることを試みています。
近世と近代を連続的に捉えるために、当館の展示では、「江戸時代後期から大正時代まで」、西暦で言えば「1800年前後から1920年代まで」、すなわち「広義の19世紀」という一つの時代枠としました。日本にとっても西洋(ヨーロッパとアメリカ)にとっても、「広義の19世紀」は、「近代化」という歴史上稀まれにみる大変革の時代でした。
ここで本展のテーマ設定に関連して強調したいのは、西洋では世界のどこよりも早く近代化が進み、後発の日本は、その近代化された西洋に倣う、つまり「西洋化」することによって「近代化」を推し進めたことです。従来の研究や展示では、外から、上から、急激に進められたこの「西洋化」が注目され、そこでスポットライトを浴びたのは、西洋建築の知識・技術・様式を実践できる西洋人・日本人の「建築家」たちでした。しかし、他方には、日本の木造建築の伝統技術を継承する「工匠」たちが、あくまでも内から徐々に進めた「近代化」がありました。
本展では、この「工匠」たちの例として、代々大工を家業とした岩城家(富山県)、久保田家(香川県)、内田家(岐阜県)に着目し、残された図面・彫物絵様・文書・書簡・建築技術書・大工道具などの建築資料を使って、彼らの歩んだ軌跡を浮かび上がらせます。加えて、日本の伝統建築界の重鎮、9代伊藤平左衛門(1829-1913)、大島盈株(1842-1925)、木子清敬(1845-1907)、伊東忠太(1867-1954)などの活動を、彼らの軌跡に重ね合わせます。このような手順で、本展のテーマ「工匠と近代化―大工技術の継承と展開」の広がりが目で見えるように、展示を構成しています。
主 催:文化庁
企 画:文化庁国立近現代建築資料館
協 力:公益財団法人東京都公園協会
工匠と近代化展実行委員
池上 重康(北海道大学助教)
清水 隆宏(岐阜工業高等専門学校准教授)
永井 康雄(山形大学教授)
山崎 幹泰(金沢工業大学教授)
川向 正人(当館主任建築資料調査官)
入場方法
[ 展覧会のみ閲覧 ](平日のみ利用可能)
湯島地方合同庁舎正門よりご入館ください。
入館無料
[ 都立旧岩崎邸庭園と同時観覧 ]
都立旧岩崎邸庭園よりご入館ください。
ただし旧岩崎邸庭園の入園料(一般)400円が必要です。
【当館へのご案内】
最寄駅からのご案内をこちらに掲載しておりますので、御覧ください。
【入館、観覧に際してのお願い】
・本展は一部を除き撮影不可ですので、予めご理解の上来館願います。撮影可能なものはロビーおよび入口のパネルと展示室で撮影可と示されている展示品のみです。
・手指への消毒の御協力をお願いします。
・検温への御協力をお願いします。
(発熱を含めて体調の思わしくない方は、入館を御遠慮ください。また、受付で体調不良と判断された際は、入館をお断りします。)
・記帳(氏名、電話番号)への御協力をお願いします。
・来館者同士の距離を充分に確保し、会話は最小限にお願いします。
【国立近現代建築資料館の取組】
・館内の清掃、消毒、換気を充分に行います。
・混雑した場合は、展示室への入室を制限しております。
・展示資料間の距離を充分に確保し、タッチパネルや図録見本の設置は行いません。
・スタッフはマスク又はフェイスシールドを着用します。
【図録について】
展覧会場受付にて本展の図録の配布を行っております。
※通常は、別館1階事務室にて配布しておりますが、新型コロナウィルス感染拡大防止対策の一環として、展示会場受付での配布としております。ご理解賜りますようお願いします。
【展示について】
申し訳ありませんが、現在出陳を調整中のものもございます。
ミュージアム1940年代-1980年代:始原からの軌跡
2020.10.1[木]-2020.11.15[日] |
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『ミュージアム1940年代-1980年代:始原からの軌跡』は終了しました。
新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を講じつつ、令和2年度収蔵品展「ミュージアム1940年代-1980年代:始原からの軌跡」を開催します。
ミュージアムは、ルネサンス期に、王侯貴族が蒐集した古代の彫像などを、庭園や歩廊(ギャラリー)に陳列し、それを歩きながら鑑賞して楽しんだところから、本格的に始まったと考えられています。その当初からミュージアムは、開放されて、公衆の芸術的感性を育む場として活用される傾向がありました。長くて、広さと高さもあり、おだやかに自然光が射す空間と、移動しながらの作品鑑賞。作品の保護を大前提としつつ、理想の距離・光・開放感・動線などが追求されてきたミュージアムが、今回のテーマです。
当館がすでに収蔵し、また収蔵の運びとなった図面・スケッチなどを用いての、日本人建築家の設計によって1940年代-1980年代に国内外で実現したミュージアムに関する展覧会となります。始原に立ち返って、その本来の在り方を考える機会とするために、当展では、博物館・美術館・工芸館・歴史民俗資料館などを含み、広く展示空間を捉える概念として「ミュージアム」を用いています。 展示された図面やスケッチは、ミュージアムごとの、アイデアの具体化すなわち「始原からの軌跡」を視覚化するものでもあります。そこからは、理想のミュージアムの実現に向けて奮闘する建築家・建築構造家たちの熱い思いが伝わってきます。
この機会に、ぜひ当展に、また近隣のミュージアムに、足をお運びください。
※本展特設ページはこちらです。
主 催:文化庁
企 画:文化庁国立近現代建築資料館
協 力:公益財団法人東京都公園協会
入場方法
[ 展覧会のみ閲覧 ](平日のみ利用可能)
湯島地方合同庁舎正門よりご入館ください。
入館無料
[ 都立旧岩崎邸庭園と同時観覧 ]
都立旧岩崎邸庭園よりご入館ください。
ただし旧岩崎邸庭園の入園料(一般)400円が必要です。
【入館、観覧に際してのお願い】
・手指への消毒の御協力をお願いします。
・検温への御協力をお願いします。
(発熱を含めて体調の思わしくない方は、入館を御遠慮いただきます。)
・記帳(氏名、電話番号)への御協力をお願いします。
・来館者同士の距離を充分に確保し、会話は最小限にお願いします。
【国立近現代建築資料館の取組】
・館内の清掃、消毒、換気を充分に行います。
・混雑した場合は、展示室への入室を制限しております。
・展示資料間の距離を充分に確保し、タッチパネルや図録見本の設置は行いません。
・スタッフはマスク又はフェイスシールドを着用します。
吉田鉄郎の近代 モダニズムと伝統の架け橋
2019.11.1[金]-2020.2.11[火・祝] |
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『吉田鉄郎の近代 モダニズムと伝統の架け橋』は終了しました。
吉田鉄郎(1894—1956)は、東京中央郵便局(1931)や大阪中央郵便局(1939)などの日本近代建築の名作を残した「逓信省の建築家」として知られていますが、彼が活躍した1920年代から1950年代初頭は、日本に限らず世界中で、いかに「近代」を空間的に、建築的に表現するかが問われた時代でした。そこで重要だったのは、ヨーロッパに端を発するモダニズムを模倣するのでも、それを土着の伝統と折衷するのでもなく、モダニズムと伝統との間に橋を架けわたすことでした。この「架け橋」によってモダニズムが定着し、同時に伝統が新たに再生してきます。
本展では、吉田の住宅作品に鮮明に現れるモダニズムと伝統の相克と、この両者への「架け橋」を追求する彼独自の思想と手法を明らかにしようと努めています。そして、逓信省営繕課の一員というよりもひとりの建築家としての吉田の思想と手法の展開をたどるために、住宅と逓信省関係の建築の他にコンペ作品や記念碑などにも着目し、彼がドイツ語で刊行した『日本の住宅』(1935)などの著作や、ブルーノ・タウトらの外国人建築家との交流にも光を当てています。
主 催:文化庁
企 画:吉田鉄郎展実行委員会
協 力:NTTファシリティーズ逓信建築アーカイブス
公益財団法人東京都公園協会
『吉田鉄郎の近代 モダニズムと伝統の架け橋』展は終了しました。
入場方法
[ 展覧会のみ閲覧 ](平日のみ利用可能)
湯島地方合同庁舎正門よりご入館ください。
入館無料
[ 都立旧岩崎邸庭園と同時観覧 ]
都立旧岩崎邸庭園よりご入館ください。
ただし旧岩崎邸庭園の入園料(一般)400円が必要です。
ギャラリートーク
ギャラリートーク1
「吉田鉄郎の住宅にみるモダニズムと伝統」
日時|2019年11月9日(土)13:30~15:30
大川 三雄 (元日本大学教授)×山崎 徹 (豊岡クラフト)
ギャラリートーク2
「吉田鉄郎の建築とその現代性」
日時|2019年11月30日(土)13:30~15:30
塚本 由晴(東京工業大学大学院教授)×豊川 斎赫(千葉大学大学院准教授)×田所 辰之助 (日本大学教授)
ギャラリートーク3
「吉田建築の保存と再生」
日時|2019年12月21日(土)13:30~15:30
横田 昌幸(NTT ファシリティーズ)×観音 克平 (郵政建築研究所)
「ヴァスムート社保管資料と吉田鉄郎のドイツ語三部作」
日時|2020年1月25日(土)13:30~15:30
エルンスト・J・ヴァスムート × マンフレッド・シュパイデル
言語:未定
※出演者や日時は都合により変更する場合がございます。
モデレーター(ギャラリートーク1~4)
川向 正人(当館主任建築資料調査官、東京理科大学名誉教授)
出演者は都合により変更する場合がございます。
ギャラリートーク参加方法
整理券の配布や受付、時間を指定したお座席へのご案内は行いませんので、当日お越しいただき、席にお座りの上開始をお待ちください。
お座席は40席ほど、開館時刻にはご用意しております。
※椅子は背もたれや座布団のない丸椅子(スツール)を使用予定です。
展示品解説
1月11日(土)から、会場を巡りながら当展実行委員もしくは当館スタッフが詳しく展示解説を行います(1時間程度)。ぜひ、ご参加ください。
1月11日(土)13時30分から 館員
1月14日(火)13時30分から 館員
1月21日(火)13時30分から 館員
1月28日(火)13時30分から 館員
2月 1日(土)13時30分から 川向正人(当館主任建築資料調査官・東京理科大学名誉教授)
2月 4日(火)13時30分から 館員
2月 8日(土)13時30分から 大川三雄(元日本大学教授)
2月11日(火)13時30分から 観音克平(郵政建築研究所)
※1月25日(土)はギャラリートーク開催日です。1月18日は都合により開催いたしません。
集合場所 国立近現代建築資料館2階ロビー
参加方法 開始時間5分前までにロビーに集合してください。担当者がお待ちしております。なお、開始時間は都合により前後することもありますので予めご了承ください。変更した場合もこちらでお知らせいたします。
使用言語 日本語
図録
「吉田鉄郎の近代 モダニズムと伝統の架け橋」図録
安藤忠雄初期建築原図展―個の自立と対話
2019.6.8[土]-2019.9.23[祝・月] |
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『安藤忠雄初期建築原図展―個の自立と対話』展は終了しました。
安藤忠雄氏は1941年に大阪に生まれ、独学で建築を学び、69年にアトリエ(安藤忠雄建築研究所)を設立しました。今年でちょうど半世紀になりますが、この間に世界の各地で氏の建築が建てられ、さらに展覧会や講演会が開催され書店には氏に関する本が並んで、今や「世界のANDO」と言われ、世界で最も著名な現代建築家のひとりと評されるに至っています。
このたび、安藤氏の「初期」建築資料、すなわち1990年頃までの手描きによる建築設計図面とスケッチなどを用いて、「安藤忠雄初期建築原図展」を開催することになりました。「住吉の長屋」(1976)、「小篠邸」(81)、「六甲の集合住宅Ⅰ」(83)、「TIME’SⅠ」(84)、「城戸崎邸」(86)、「水の教会」(88)、「光の教会」(89)などの国内に現存する作品の図面が並びます。
展覧会のテーマ「個の自立と対話」は、都市・自然・光・歴史風土などとの対話を通して個々人が自らを見いだし、深め、自立するための空間づくりを追い求めた、「初期」の安藤氏が常に抱いていた思い(言い換えれば、基本理念・動機)を表すものです。
「私は1枚の図面の中に設計者の意思を凝縮させたい」と安藤氏は言います。実際、氏の「空間」に対する思いそのままに、平面図に断面図・透視図・アクソノメトリック図などを重ね合わせて3次元性を高めた精緻で美しい図面がたくさん展示されます。ぜひ、会場に足をお運びください。
主 催:文化庁
協 力:公益財団法人東京都公園協会
実行委員会:
伊藤毅(青山学院大学教授、東京大学名誉教授)
古山正雄(常翔学園顧問、京都工芸繊維大学名誉教授)
川向正人(当館主任建築資料調査官、東京理科大学名誉教授)
執筆協力:
笠原一人(京都工芸繊維大学助教)
入場方法
[ 展覧会のみ閲覧 ](平日のみ利用可能)湯島地方合同庁舎正門よりご入館ください。 入館無料
[ 都立旧岩崎邸庭園と同時観覧 ]都立旧岩崎邸庭園よりご入館ください。 ただし旧岩崎邸庭園の入園料(一般)400円が必要です。
アクセスギャラリートーク
会期中にギャラリートークを開催します。日程は、当ウェブサイト上にて、お知らせいたします。
図録(配布終了)
「安藤忠雄初期建築原図展 個の自立と対話」図録
目次
02 ごあいさつ
04 はじめに 川向正人
08 冨島邸
09 双生観-山口邸
10 住吉の長屋‐東邸
14 領壁の家‐松本邸
15 帝塚山の家‐真鍋邸
16 ガラスブロックの家‐石原邸
18 松谷邸
19 上田邸
20 小篠邸
25 大淀のアトリエ phase1/phase2/phase3
27 大淀のアトリエⅡ
28 双生観の茶室
29 大淀の茶室 ベニヤ・テント・コンクリートブロック
31 九条の町屋‐井筒邸
34 茂木邸
35 金子邸
36 六甲の集合住宅Ⅰ
42 TIME’SⅠ
48 中山邸
50 城戸崎邸
54 六甲の教会
59 水の教会
63 光の教会
67 小倉邸
68 初期安藤の建築原図‐言葉と図面と作品と 古山正雄
70 領域建築家・安藤忠雄 伊藤毅
72 略歴
74 作品データ