日本の万国博覧会1970-2005

日本の万国博覧会1970-2005

第1部「EXPO’70 技術・デザイン・芸術の融合 」
2025年3月8日(土)~5月25日(日)

第2部「EXPO’75以降 ひと・自然・環境へ」
2025年6月14日(土)~8月31日(日)

休館日:毎週月曜日 但し、祝日の月曜日は開館し翌平日休館。
(5月5日、6日、7月21日、8月11日開館、7月22日、8月12日休館)
(5月26日~6月13日展示入れ替えにつき休館)

開館時間 10:00-16:30

入館方法:
・展覧会のみ観覧の場合(平日のみ)
湯島地方合同庁舎正門より入館。無料。都立旧岩崎邸には入場できません。
・旧岩崎邸庭園と同時観覧の場合(土日祝及び平日)
都立旧岩崎邸庭園より入館。有料。都立旧岩崎邸庭園入園料(一般400円ほか)が必要。

日本の万国博覧会1970-2005

 

展覧会チラシ(PDF)

プレス案内

万国博覧会は、元々は、19世紀に各国の優れた物品を集めて展示する展覧会として始まりました。万国博覧会の建築は、展示品の器の役割を果たすためのものですが、近代建築の発展に大きな貢献をもたらしました。例えば、1889年パリ万国博覧会に際して、会場のゲートおよび展望台として建設されたエッフェル塔は、当時最先端の鉄骨造建築であり、今日でもパリのランドマークとして機能しています。万国博覧会が、国の威信をかけた催事であると同時に、短期間のみ使用される建築であることが、様々な建築的な実験を促し、その結果、万博建築は近代建築の進化に大きく貢献することになりました。
日本国内では、これまで日本万国博覧会(大阪万博、EXPO’70、1970年)、沖縄国際海洋博覧会(1975年)、つくば国際科学技術博覧会(1985年)、国際花と緑の博覧会(1990年)、日本国際博覧会 愛・地球博(2005年)の5回の万国博覧会が開催されており、大阪・関西万博[ 2025年4月13日(日) – 10月13日(月) ]がそれに続き、6回目ということになります。
本展覧会は、当館が所蔵する図面や企画段階の資料を中心とした展示を行い、これまでの5回の万国博覧会の会場計画と施設デザインに関する理解を深めていただくことを目的とします。本展覧会を通じて、万国博覧会が果たした建築史上の役割の一端を理解しながら、博覧会建築ならではの建築デザイン上の創意工夫をご鑑賞ください。

 

主  催:文化庁
企  画:文化庁国立近現代建築資料館
協  力:公益財団法人 東京都公園協会
会  場:文化庁国立近現代建築資料館
     (〒113-8553 東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内)
会  期:第1部「EXPO’70 技術・デザイン・芸術の融合 」 2025年3月8日(土)~5月25日(日)
     第2部「EXPO’75以降 ひと・自然・環境へ」 2025年6月14日(土)~8月31日(日)
     休館日:毎週月曜日 但し、祝日の月曜日は開館し翌平日 休館。
     (5月5日、6日、7月21日、8月11日開館、7月22日、8月12日休館) 
     (5月26日~6月13日展示入れ替えにつき休館)
時  間:10:00-16:30

入館方法:
・展覧会のみ観覧の場合(平日のみ)
湯島地方合同庁舎正門より入館。無料。都立旧岩崎邸には入場できません。
・旧岩崎邸庭園と同時観覧の場合(土日祝及び平日)
都立旧岩崎邸庭園より入館。有料。都立旧岩崎邸庭園入園料(一般400円ほか)が必要。

※お願い
当館に駐車場はございません。車いす等ご利用の方は事前にご遠慮なくご連絡ください。
また、当館は旧来の基準で建てられた建物を改修して利用しているため、バリアフリーに対応しておりませんが、お困りごとがございましたらお気軽に受付にお声がけください。

 

 

第1部 展示内容

第1部「EXPO’70 技術・デザイン・芸術の融合 」では、5回の万国博覧会の概要を紹介しつつ、特に日本万国博覧会(大阪万博)について代表的な施設の図面等を通して、技術・デザイン・芸術の融合に向けた創造的な挑戦と努力の証を展示します。

Section 1.シンボルゾーン
主な展示:丹下健三「基幹施設計画 大屋根・お祭り広場」、菊竹清訓「エキスポタワー」、菊竹清訓「南広場」、大髙正人「メインゲート」


大髙正人|大阪万博 メインゲート 平面図|1970年


菊竹清訓|大阪万博 エキスポタワー広場 S3棟 一般図 構造図|1969年

 

Section 2.パビリオン
主な展示:前川國男「自動車館」、前川國男「鉄鋼館」、坂倉準三 「電力館」、 村田豊「電力館水上劇場」、 村田豊「富士グループパビリオン」、大谷幸夫「住友童話館」


前川國男|大阪万博 自動車館 第2パビリオン詳細図|1968年

坂倉準三|大阪万博 電力館 南立面図|1968年

 


大谷幸夫|住友童話館 北側立面図|1970年

村田豊|富士グループパビリオン 断面透視図|1970年

 

 

第2部 展示内容

第1部「EXPO’70 技術・デザイン・芸術の融合 」では、5回の万国博覧会の概要を紹介しつつ、特に日本万国博覧会(大阪万博)について代表的な施設の図面等を通して、技術・デザイン・芸術の融合に向けた創造的な挑戦と努力の証を展示します。

Section 1.日本万国博覧会
主な展示:第1部展示資料を入れ替えます。

Section 2. 沖縄国際海洋博覧会
主な展示:菊竹清訓 「アクアポリス」、村田豊「芙蓉グループパビリオン」、木村俊彦「水族館(槇文彦設計)」構造設計資料


村田豊|沖縄海洋博覧会 芙蓉グループパビリオン 断面図|1974年

 

Section 3. つくば国際科学技術博覧会
主な展示:大髙正人「エキスポホール」、大髙正人「外国館」、菊竹清訓 「外国館」、高橋てい一+第一工房「迎賓館」、関連資料に、川添登「会場計画資料」


大髙正人|つくば国際科学技術博覧会 Fブロック全体アクソノメトリック図|1985年

 

Section 4. 国際花と緑の博覧会
主な展示:「建築都市ワークショップ旧蔵『13のフォリー』資料」


建築都市ワークショップ旧蔵 国際花と緑の博覧会 関連資料

 

Section 5. 日本国際博覧会 愛・地球博
主な展示:菊竹清訓 「グローバルループ」、高橋てい一+第一工房「瀬戸愛知県館」


高橋てい一+第一工房|瀬戸会場愛知県館 構造概要図|2003年

 

 

本展の特色・みどころ

1)万博博覧会を楽しむための基礎知識が得られます
日本における5回の万国博覧会についての展示を通じて、万博建築のデザインや会場計画についての基礎知識を身につけることができます。それにより、大阪・関西万博をより一層楽しめることでしょう。

2)万博建築のオリジナル図面が見られる貴重な機会
これまで万博建築は、写真での紹介が中心で、原図の公開は稀でした。本展は、館蔵資料約20万点の中から、初公開を含む日本の万国博覧会に関連する資料を一挙に公開します。

3)手描きの図面で難しい形を実現する技と情熱
1960年代末、まだコンピュータを使った作図(CAD)が一般的でない時代、建築家たちは手描きの図面で、複雑な形の建築を創造しました。構想段階やスケッチも展示しますので、建築家の挑戦と情熱をご鑑賞いただけます。

4)身近な方々が語る建築家の生の姿
当館では、建築家に関わるオーラルヒストリーを記録する活動も行なっています。万博建築の設計に関して、構造家・木村俊彦、建築家・村田豊に関連する未公開記録を編集し公開します。

 

シンポジウムのご案内

日時、定員などの詳細は、後日こちらに掲載いたします。

 

ガイドツアーのご案内

本展では、当館展示担当職員によるガイドツアーを行います。
日時、詳細は、後日こちらに掲載いたします。

 

企画運営、問い合わせ先

文化庁 国立近現代建築資料館
TEL:03-3812-3401
Email:nama@mext.go.jp