村田豊建築設計資料

本資料群は、村田豊建築事務所にて作成された建築設計図書、写真、スケッチ、模型等に加え、同事務所にて所有されていた文書・図書および村田豊作成の文書より構成される。
村田豊(大正6年(1917)~昭和63年(1988))は、高度な構造技術を用い、独創的な形態の博覧会建築、スポーツ・娯楽施設を数多く手がけたが、とくに空気膜構造を得意とした。この資料は、日本における膜構造のパイオニアとして国際的に高い評価を得た村田の日本国内における設計活動を包括的に伝えている。
代表作は日本万国博覧会富士グループパビリオン(1970年)、同電力館水上劇場(同年)、沖縄海洋博覧会芙蓉グループパビリオン(1975年)等の他、レストランキャンティ関連も挙げられる。


収蔵資料検索データベース

フォンド 7 – 村田豊建築設計資料
https://db.nama.bunka.go.jp/index.php/q5nr-g3f8-772h


村田豊 MURATA Yutaka

建築家。1917年11月16日、新潟県生まれ。1941年、東京美術学校建築科卒業、坂倉準三建築研究所入所。1957年、フランス政府招聘技術留学生として渡仏、ウージェーヌ・ボードゥワン、ル・コルビュジエに師事。1959年、帰国、村田豊建築事務所開設。高度な構造技術を用い、独創的な形態の博覧会建築、スポーツ・娯楽施設を数多く手がけた。とくに空気膜構造を得意とし、日本における膜構造のパイオニアとして国際的に高い評価を得た。1988年2月10日没。有限会社村田豊建築事務所は、1959年に村田豊により設立され、1988年に閉鎖した。


当館展示履歴

  • 2022年度 「〈こどもの国〉のデザイン――自然・未来・メタボリズム建築 [併設]新規収蔵資料紹介」