「建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌」

「建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌」

2024年8月9日(金)~10月27日(日)
休館日:毎週月曜日 但し、祝日の月曜は開館し翌日休館。
(8月12日、9月16日、9月23日、10月14日開館、8月13日、9月17日、9月24日、10月15日休館) 
※会期中、一部展示入れ替えがあります。
開館時間 10:00-16:30

入館方法:
■展覧会のみ観覧の場合(平日のみ)
湯島地方合同庁舎正門より入館。無料。都立旧岩崎邸庭園には入場できません。
■都立旧岩崎邸庭園と国立近現代建築資料館展覧会を同時観覧の場合(土日祝及び平日)
都立旧岩崎邸庭園より入館。都立旧岩崎邸庭園入園料有料(一般400円)

「建築家・堀口捨己の探求 モダニズム・利休・庭園・和歌」

 

図録(PDF)

展覧会チラシ(PDF)

プレスリリース

 建築家・堀口捨己(ほりぐち すてみ 1895-1984)は、国内最初の本格的近代建築運動とされる分離派建築会結成(1920年)に際して中心的役割を果たし、1930 年代には日本を代表する国際様式建築を実現しました。西欧の近代建築の動向をいち早く理解するとともに、国内の茶室や数寄屋建築に関する卓越した研究業績を残し、第二次世界大戦後には、現代数寄屋建築を実践して大きな影響を残しました。堀口は、1920 年頃から 1970 年代の日本建築界を代表する建築家であり、近代建築と日本の伝統建築双方に対して深い洞察を巡らせた稀有な建築家ということができるでしょう。茶の湯、和歌にも通じ、建築や庭園のデザインのみならず、広いジャンルで創造力を発揮しました。そこに、堀口の稀有な探求心と創造力の結実を見ることができます。
 本展覧会は、堀口の学生時代から晩年に至るまでの代表作品のオリジナル図面に加えて、1920 年代欧州視察時の写真、分離派建築会展資料、茶室や庭園の実測研究資料、原寸茶室模型等の展示を通じて、建築家・堀口捨己の建築、思想、創造世界を総合的に紹介します。

 

主  催:文化庁
企  画:文化庁国立近現代建築資料館
協  力:公益財団法人 東京都公園協会
     一般社団法人 日本建築学会 関東支部
     公益財団法人 窓研究所
     ヘットシップミュージアム(アムステルダム)
会  場:文化庁国立近現代建築資料館
     (〒113-8553 東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内)
会  期:2024年8月9日(金)~10月27日(日)
     休館日:毎週月曜日 但し、祝日の月曜は開館し翌日休館。
     (8月12日、9月16日、9月23日、10月14日開館、8月13日、9月17日、9月24日、10月15日休館) 
     ※会期中、一部展示入れ替えがあります。
時  間:10:00-16:30

入館方法:
・展覧会のみ観覧の場合(平日のみ)
湯島地方合同庁舎正門より入館。無料。都立旧岩崎邸庭園には入場できません。
・都立旧岩崎邸庭園と同時観覧の場合(土日祝及び平日)
都立旧岩崎邸庭園より入館。都立旧岩崎邸庭園入園料有料(一般400円)

※お願い
当館に駐車場はございません。車いす等ご利用の方は事前にご遠慮なくご連絡ください。
また、当館は旧来の基準で建てられた建物を改修して利用しているため、バリアフリー対応になっていないことをあらかじめご了承願います。

 

展示内容

1 分離派建築会と表現主義の影響 1920-1929
   建築作品に、「分離派建築会」、「平和記念東京博覧会」、「小出邸」、「紫烟荘」、「双鐘居」


分離派建築会 『分離派建築会宣言と作品』 岩波書店|表紙画 堀口捨己|1920

紫烟荘 平面図及立面図|作成年未詳

 

2 国際様式への傾倒 1930-1939
   建築作品に、「吉川邸」、「岡田邸」、「大島測候所」、「若狭邸」、「忠霊塔設計競技案」


吉川邸案 透視図|1925

若狭邸 立面図|作成年未詳

 

3 「日本」の探求 1936-1958
   研究及び建築作品に、「茶室への関心の高まり」、「茶室の実測調査」、「八勝館八事店」


妙喜庵待庵庭園図 実測図|1936

八勝館さくらの間 立面図|1956

 

4 伝統と近代の境界を超えて 1954-1984
   建築作品に、「サンパウロ日本館」、「万葉公園・万葉館・万葉亭」、「静岡雙葉学園」、「常滑市立陶芸研究所」、「清恵庵」


サンパウロ日本館透視図|1953

常滑市立陶芸研究所 模型写真|撮影年未詳

 

 

ギャラリートークのご案内

講師:藤岡洋保(東京工業大学名誉教授)

 

開催日時

(1)8月25日(日)13:00-14:00 ※先着30名、当日12:30より整理券配布

(2)8月25日(日)14:30-15:30 ※先着30名、当日14:00より整理券配布

(3)9月14日(土)13:00-14:00 ※先着30名、当日12:30より整理券配布

(4)9月14日(土)14:30-15:30 ※先着30名、当日14:00より整理券配布

(5)9月28日(土)13:00-14:00 ※先着30名、当日12:30より整理券配布

(6)9月28日(土)14:30-15:30 ※先着30名、当日14:00より整理券配布

 

参加方法
毎回開始30分前より当館事務所受付(1階)にて整理券を配布します。

・整理券は1人1枚となります。

・整理券の紛失は無効となります。

・電話及びメール予約は受け付けられません。

・開始までに貴重品以外の大きなお荷物はロッカーまたは受付にお預けください。

 

藤岡洋保(ふじおか・ひろやす)

東京工業大学名誉教授・工学博士/近代建築史研究者

木村儀一・岩橋幸治・山﨑鯛介とともに「堀口捨己建築アーカイヴズ」を組織し、資料の研究、保存、継承に貢献。2011年日本建築学会賞(論文)、2013年日本建築学会「建築と社会」賞。主な著作に『堀口捨己の世界』(鹿島出版会、2024)、『表現者・堀口捨己-総合芸術の探求-』(中央公論美術出版、2009)、『堀口捨己論集』(編著、岩波書店、2023)

 

ガイドツアーのご案内

本展では、当館展示担当職員によるガイドツアーを行います。

日程(8/22~10/17の毎週木曜日)

8月22日、29日、9月5日、12日、19日、26日、10月3日、10日、17日

時間:14時~

予約不要、先着15名程度。(参加者が多い場合は複数班に分かれて開催)

参加希望の方は、14時前に展示室ロビーにてお待ちください。

 

関連イベントのご案内

『堀口捨己と明治大学校舎建築 1955–65』展

主催:明治大学 理工学部 建築学科
共催:明建会
後援:日本建築学会関東支部
協力:堀口捨己建築アーカイブズ・文化庁国立近現代建築資料館
期日:8月27日(火)– 30日(金)9:00–17:30
会場:明治大学 駿河台キャンパス グローバルフロント1F 多目的室(東京都千代田区神田駿河台1-1)
入場料:無料

詳しくは日本建築学会大会[関東]関連行事のサイトをご覧ください。

 

講演会のご案内

講演 「1923年:堀口捨己とアムステルダム派の出会い」

現在展示室内で上映中の「堀口捨己とアムステルダム派」を制作したヘットシップミュージアムの創設者・名誉館長のアリス・ルーホルト氏をお迎えし、ギャラリートークを行います。
100年以上前に建築家・堀口捨己を介して行われた建築分野の日蘭交流に関して、アムステルダムにおける調査で新たに発見した事柄をお話しいただきます。
 

日時 2024年10月18日(金)  16:30-17:30
講師 アリス・ルーホルト氏(ヘットシップミュージアム創設者・名誉館長)
講演 「1923年:堀口捨己とアムステルダム派の出会い」
座席 先着30席(予約不要)
場所 国立近現代建築資料館 展示棟2階 展示室

主催 文化庁 国立近現代建築資料館
協力 日蘭建築文化協会
後援 駐日オランダ王国大使館

 

※スライドを用いたヴィジュアル中心の内容です。

英語での講演で、日本語同時通訳はありませんが、和文要約を配布予定です。

 

※予約不要です。

聴講希望の方は、旧岩崎邸庭園ではなく、湯島地方合同庁舎正門からお入りください。庭園側出入り口は、講演終了時には、閉門しております。

 

【登壇者ご紹介】
Alice Roegholt (アリス ルーホルト)氏
ヘットシップ美術館(オランダ-アムステルダム)の創設者・名誉館長

これまでに多くのアムステルダム派の芸術運動に関連する展覧会をキュレーションし、グローバルな流れの中でのアムステルダム派が与えた並びに受けた影響を分析している。2023年、建築家・堀口捨己のオランダ訪問から100周年を記念して、堀口捨己に関する展覧会“1923: Horiguchi meets the Amsterdam School”をヘットシップ美術館にて開催。オランダ日本大使館とも協力し、現地テレビ局もかけつけるなど大きな反響を得た。

 

企画運営、問い合わせ先

文化庁 国立近現代建築資料館
TEL:03-3812-3401
Email:nama@mext.go.jp