国立アイヌ民族博物館 プンカㇻ協働展示 「アイヌの建築と工芸の世界- チセ、マキリ、アットゥㇱ -」
令和6年3月1日(金)~3月24日(日) |
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国立アイヌ民族博物館 プンカㇻ協働展示 「アイヌの建築と工芸の世界- チセ、マキリ、アットゥㇱ -」は終了しました。
開催にあたって
この度、文化庁国立近現代建築資料館で、国立アイヌ民族博物館プンカラ協働展示「アイヌの建築と工芸の世界―チセ、マキリ、アットゥシ―」を開催いたします。当資料館と国立アイヌ民族博物館はともに文化庁所管の施設であることから、両館が協力し、普段は北海道白老町で公開しているアイヌ文化の展示を、東京の皆様にご覧いただくこととなりました。
アイヌ文化における建築物として、アイヌ語で「チセ」という家屋があります。明治以降に生活文化の変化によって徐々に姿を消していった伝統的な「チセ」は、さまざまな儀礼が執り行われる場であり、生活を支える道具類もこの「チセ」の中でつくりだされてきました。それらの技術は現代にも受け継がれています。この度は、伝統的な「チセ」のつくりや使われ方を中心に、アイヌの生活道具やその素材である植物のほか、現代も製作される工芸品を展示します。
展示室では、国立アイヌ民族博物館が行っている「アイヌ文化でつながる博物館等ネットワーク事業(愛称 プンカラ)」の会員機関であり、アイヌ資料を所蔵する博物館や資料館などを紹介しています。この中の多くの施設は北海道に所在しております。この機会にアイヌ文化についてのご理解を深めていただくとともに、国立アイヌ民族博物館をはじめ、プンカラ会員機関の博物館なども北海道旅行での行き先のひとつとしてご検討いただければ幸いです。
文化庁国立近現代建築資料館長
(文化庁企画調整課長)
寺本 恒昌
展示概要
プンカㇻ協働展示は、アイヌ文化でつながる博物館等ネットワーク事業(愛称 プンカㇻ)の事業として、国立アイヌ民族博物館と68の会員機関が協力し、アイヌ文化を紹介する展覧会です。
「チセ」はアイヌ語で「家屋」を指す言葉です。生活の中心となるチセは、人が生まれ、育ち、仕事をし、カムイに祈る場所です。チセの建材はもちろん、祭事具や道具の素材には植物が多く用いられています。男性はマキリ(小刀)で木を彫りだして、独自の文様を刻み、女性は樹皮からつくった糸で布を織り、刺繍を施して、アットゥㇱ(樹皮衣)をつくり上げました。このような木で作られたものを使いながら、今もカムイとともに暮らしているのです。
本展覧会では、伝統的なチセのつくりや使われ方を中心に、植物を素材としたアイヌの民具を紹介します。さらに、現代の作り手による工芸品など今に息づくアイヌ文化をご覧ください。チセを中心としたくらしから、アイヌ文化への理解を深めていただければ幸いです。
詳しくはこちらをご覧ください。
主 催:国立アイヌ民族博物館
共 催:文化庁国立近現代建築資料館、浦幌町立博物館、新ひだか町博物館、平取町立二風谷アイヌ文化博物館
後 援:北海道アイヌ協会
会 場:文化庁国立近現代建築資料館(東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内)
会 期:令和6年3月1日(金)~令和6年3月24日(日)
*毎週月曜休館 ※土・日・祝は旧岩崎邸庭園のみからの入場(有料)となります
時 間:10:00‐16:30
観覧料:無料(入館方法をご確認ください)
入館方法:・展覧会のみ観覧(平日のみ利用可)
湯島地方合同庁舎正門より入館。入館料無料。都立旧岩崎邸庭園には入場できません。
・旧岩崎邸庭園と同時観覧
都立旧岩崎邸庭園より入館。旧岩崎邸庭園入園料(一般400円)が必要。
展示に関するお問い合わせ先
国立アイヌ民族博物館
〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2-3-1
電話番号:0144-82-3914(ウポポイ代表電話)
アクセスに関するお問い合わせ先
国立近現代建築資料館
東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内
電話番号:03-3812-3401
施設案内と当館までの道のりはこちらをご覧ください。