平田重雄資料

平田重雄は、モダニズムの影響が出始めた1920年代末に米国コーネル大学に留学し、帰国後、松田軍平とパートナーシップを組んで松田平田設計事務所を創設、我が国における組織的な建築設計事務所の先駆けとなった人物である。
本資料群は、平田の自邸(Villa Le Mais)に保管されていたもので、平田が師と仰ぐボスワース(Francke Huntington Bosworth Jr. 1875-1949)の下で学んだコーネル大学留学時代に描いた西洋建築の細密なスケッチ画、学生時代の設計課題の写し、1934年から造園家の斎藤勝雄と共に半世紀以上かけて手を加え続けた箱根仙石原の別荘、平田自邸などの図面に加え、久留米の戦後復興計画における街区制度に対して私見を述べた文章、日本銀行本店の増築に伴う辰野金吾設計による歴史的建造物への配慮などが記された原稿、スライド写真、音声テープなどで構成される資料群である。平田重雄の業緯と人物像を伝える資料となっている。


収蔵資料検索データベース

フォンド 19 – 平田重雄建築設計資料
https://db.nama.bunka.go.jp/index.php/qcr4-4ct9-ym6a


当館展示履歴

  • 2017年度「平成29年度国立近現代建築資料館収蔵品展」