吉田鉄郎の近代 モダニズムと伝統の架け橋
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2019.11.1[金]-2020.2.11[火・祝] |
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『吉田鉄郎の近代 モダニズムと伝統の架け橋』は終了しました。
吉田鉄郎(1894—1956)は、東京中央郵便局(1931)や大阪中央郵便局(1939)などの日本近代建築の名作を残した「逓信省の建築家」として知られていますが、彼が活躍した1920年代から1950年代初頭は、日本に限らず世界中で、いかに「近代」を空間的に、建築的に表現するかが問われた時代でした。そこで重要だったのは、ヨーロッパに端を発するモダニズムを模倣するのでも、それを土着の伝統と折衷するのでもなく、モダニズムと伝統との間に橋を架けわたすことでした。この「架け橋」によってモダニズムが定着し、同時に伝統が新たに再生してきます。
本展では、吉田の住宅作品に鮮明に現れるモダニズムと伝統の相克と、この両者への「架け橋」を追求する彼独自の思想と手法を明らかにしようと努めています。そして、逓信省営繕課の一員というよりもひとりの建築家としての吉田の思想と手法の展開をたどるために、住宅と逓信省関係の建築の他にコンペ作品や記念碑などにも着目し、彼がドイツ語で刊行した『日本の住宅』(1935)などの著作や、ブルーノ・タウトらの外国人建築家との交流にも光を当てています。
主 催:文化庁
企 画:吉田鉄郎展実行委員会
協 力:NTTファシリティーズ逓信建築アーカイブス
公益財団法人東京都公園協会
『吉田鉄郎の近代 モダニズムと伝統の架け橋』展は終了しました。
入場方法
[ 展覧会のみ閲覧 ](平日のみ利用可能)
湯島地方合同庁舎正門よりご入館ください。
入館無料
[ 都立旧岩崎邸庭園と同時観覧 ]
都立旧岩崎邸庭園よりご入館ください。
ただし旧岩崎邸庭園の入園料(一般)400円が必要です。
ギャラリートーク
ギャラリートーク1
「吉田鉄郎の住宅にみるモダニズムと伝統」
日時|2019年11月9日(土)13:30~15:30
大川 三雄 (元日本大学教授)×山崎 徹 (豊岡クラフト)
ギャラリートーク2
「吉田鉄郎の建築とその現代性」
日時|2019年11月30日(土)13:30~15:30
塚本 由晴(東京工業大学大学院教授)×豊川 斎赫(千葉大学大学院准教授)×田所 辰之助 (日本大学教授)
ギャラリートーク3
「吉田建築の保存と再生」
日時|2019年12月21日(土)13:30~15:30
横田 昌幸(NTT ファシリティーズ)×観音 克平 (郵政建築研究所)
「ヴァスムート社保管資料と吉田鉄郎のドイツ語三部作」
日時|2020年1月25日(土)13:30~15:30
エルンスト・J・ヴァスムート × マンフレッド・シュパイデル
言語:未定
※出演者や日時は都合により変更する場合がございます。
モデレーター(ギャラリートーク1~4)
川向 正人(当館主任建築資料調査官、東京理科大学名誉教授)
出演者は都合により変更する場合がございます。
ギャラリートーク参加方法
整理券の配布や受付、時間を指定したお座席へのご案内は行いませんので、当日お越しいただき、席にお座りの上開始をお待ちください。
お座席は40席ほど、開館時刻にはご用意しております。
※椅子は背もたれや座布団のない丸椅子(スツール)を使用予定です。
展示品解説
1月11日(土)から、会場を巡りながら当展実行委員もしくは当館スタッフが詳しく展示解説を行います(1時間程度)。ぜひ、ご参加ください。
1月11日(土)13時30分から 館員
1月14日(火)13時30分から 館員
1月21日(火)13時30分から 館員
1月28日(火)13時30分から 館員
2月 1日(土)13時30分から 川向正人(当館主任建築資料調査官・東京理科大学名誉教授)
2月 4日(火)13時30分から 館員
2月 8日(土)13時30分から 大川三雄(元日本大学教授)
2月11日(火)13時30分から 観音克平(郵政建築研究所)
※1月25日(土)はギャラリートーク開催日です。1月18日は都合により開催いたしません。
集合場所 国立近現代建築資料館2階ロビー
参加方法 開始時間5分前までにロビーに集合してください。担当者がお待ちしております。なお、開始時間は都合により前後することもありますので予めご了承ください。変更した場合もこちらでお知らせいたします。
使用言語 日本語
図録
「吉田鉄郎の近代 モダニズムと伝統の架け橋」図録
安藤忠雄初期建築原図展―個の自立と対話
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2019.6.8[土]-2019.9.23[祝・月] |
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『安藤忠雄初期建築原図展―個の自立と対話』展は終了しました。
安藤忠雄氏は1941年に大阪に生まれ、独学で建築を学び、69年にアトリエ(安藤忠雄建築研究所)を設立しました。今年でちょうど半世紀になりますが、この間に世界の各地で氏の建築が建てられ、さらに展覧会や講演会が開催され書店には氏に関する本が並んで、今や「世界のANDO」と言われ、世界で最も著名な現代建築家のひとりと評されるに至っています。
このたび、安藤氏の「初期」建築資料、すなわち1990年頃までの手描きによる建築設計図面とスケッチなどを用いて、「安藤忠雄初期建築原図展」を開催することになりました。「住吉の長屋」(1976)、「小篠邸」(81)、「六甲の集合住宅Ⅰ」(83)、「TIME’SⅠ」(84)、「城戸崎邸」(86)、「水の教会」(88)、「光の教会」(89)などの国内に現存する作品の図面が並びます。
展覧会のテーマ「個の自立と対話」は、都市・自然・光・歴史風土などとの対話を通して個々人が自らを見いだし、深め、自立するための空間づくりを追い求めた、「初期」の安藤氏が常に抱いていた思い(言い換えれば、基本理念・動機)を表すものです。
「私は1枚の図面の中に設計者の意思を凝縮させたい」と安藤氏は言います。実際、氏の「空間」に対する思いそのままに、平面図に断面図・透視図・アクソノメトリック図などを重ね合わせて3次元性を高めた精緻で美しい図面がたくさん展示されます。ぜひ、会場に足をお運びください。
主 催:文化庁
協 力:公益財団法人東京都公園協会
実行委員会:
伊藤毅(青山学院大学教授、東京大学名誉教授)
古山正雄(常翔学園顧問、京都工芸繊維大学名誉教授)
川向正人(当館主任建築資料調査官、東京理科大学名誉教授)
執筆協力:
笠原一人(京都工芸繊維大学助教)
入場方法
[ 展覧会のみ閲覧 ](平日のみ利用可能)湯島地方合同庁舎正門よりご入館ください。 入館無料
[ 都立旧岩崎邸庭園と同時観覧 ]都立旧岩崎邸庭園よりご入館ください。 ただし旧岩崎邸庭園の入園料(一般)400円が必要です。
アクセスギャラリートーク
会期中にギャラリートークを開催します。日程は、当ウェブサイト上にて、お知らせいたします。
図録(配布終了)
「安藤忠雄初期建築原図展 個の自立と対話」図録
目次
02 ごあいさつ
04 はじめに 川向正人
08 冨島邸
09 双生観-山口邸
10 住吉の長屋‐東邸
14 領壁の家‐松本邸
15 帝塚山の家‐真鍋邸
16 ガラスブロックの家‐石原邸
18 松谷邸
19 上田邸
20 小篠邸
25 大淀のアトリエ phase1/phase2/phase3
27 大淀のアトリエⅡ
28 双生観の茶室
29 大淀の茶室 ベニヤ・テント・コンクリートブロック
31 九条の町屋‐井筒邸
34 茂木邸
35 金子邸
36 六甲の集合住宅Ⅰ
42 TIME’SⅠ
48 中山邸
50 城戸崎邸
54 六甲の教会
59 水の教会
63 光の教会
67 小倉邸
68 初期安藤の建築原図‐言葉と図面と作品と 古山正雄
70 領域建築家・安藤忠雄 伊藤毅
72 略歴
74 作品データ
保護中: 展覧会広報用図版
建築と社会を結ぶ 大髙正人の方法
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2016.10.26[水]-2017.2.5[日] |
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『建築と社会を結ぶ―大髙正人の方法』展は終了しました。
建築家・大髙正人(1923-2010年)は、戦時下の1944年に東京帝国大学建築学科に入学、外来講師の前川國男(1905-86年)に接したことがきっかけで、当時事務所があった前川の自邸へ通い始めます。卒業と同時に正式所員となった大髙は、戦後派スタッフの中心として《プレモス72型》や《晴海高層アパート》、《東京文化会館》等を担当して独立、以後、半世紀に及び建築家として活動しました。 大髙は、目標とする建築のテーマとして「PAU(Prefabrication/Art&Architecture/Urbanism)」を掲げ、工業化部材の開発から都市スケールの計画やまちづくりまで、幅広い仕事に取り組みました。そこには、建築が生活環境を支える社会的な共有財産となることを目指した大髙の建築思想と倫理が貫かれています。
この展覧会では、大髙正人の仕事の全体像を紹介し、彼の求めた建築の可能性に迫ります。
主 催:文化庁
企 画:大髙正人展実行委員会、京都工芸繊維大学
協 力:福島県三春町、広島市立大学、公益財団法人東京都公園協会
会場写真






入場方法
[ 展覧会のみ閲覧 ](平日のみ利用可能)湯島地方合同庁舎正門よりご入館ください。 入館無料
[ 都立旧岩崎邸庭園と同時観覧 ]都立旧岩崎邸庭園よりご入館ください。 ただし旧岩崎邸庭園の入園料(一般)400円が必要です。
アクセスシンポジウム
シンポジウム1広島基町高層アパートと大髙正人
日 時|2016年11月12日[土] 14:00~17:00
会 場|広島市立基町小学校 体育館(広島市中区基町20-2)
(定員200人、申込不要、参加費無料)
登壇者|石丸紀興(元広島大学教授)
藤本昌也(現代計画研究所代表)
司 会|松隈洋(京都工芸繊維大学教授)
<関連プログラム>
広島市基町団地見学会
同日11:00~12:00
解説:藤本昌也、高田由美(広島アーキウォーク副代表)
定員:40名(要申込、参加費無料)
※このイベントは終了しました。
シンポジウム2
大髙正人と三春のまちづくり
日 時|2016年12月10日[土] 15:00~18:00
会 場|三春交流館 まほらホール(福島県田村郡三春町字大町191)
(定員200人、申込不要、参加費無料)
登壇者|伊藤寛(前三春町長)
岩田司(東北大学教授)
内藤忠(元三春町商工会長)
長澤悟(東洋大学名誉教授、三春町学校建築研究会)
司 会|中島直人(東京大学准教授)
演 奏|山田実紀子(バイオリン)
東郷まどか(ピアノ)
<関連プログラム>
大髙建築見学会(三春町マイクロバスにて)
同日11:45~14:30
三春駅集合→ 三春町民体育館 → (昼食)
→ 三春ダム → 歴史民俗資料館 → 三春交流館
解説:佐藤哲郎(元三春町役場職員)
定員:40名(要申込、参加費無料、昼食は実費負担)
※このイベントは終了しました。
シンポジウム3
大髙正人の出発点を語る
日 時|2017年1月21日[土] 15:00~17:00
会 場|全日本海員組合本部 地下ホール(港区六本木7-15-26)
(定員120人、申込不要、参加費無料)
登壇者|増山敏夫(すぺーす ますやま 代表)
曽我部昌史(神奈川大学教授)
藤原徹平(横浜国立大学大学院准教授)
司 会|野沢正光(野沢正光建築工房 代表)
<関連プログラム>
全日本海員組合本部見学会
同日13:30~14:30
解説:増山敏夫、野沢正光+松隈洋
定員:30名(要申込、参加費無料)
※このイベントは終了しました。
ギャラリートーク
ギャラリートーク1PAUをめぐって
日 時|2016年11月5日[土] 14:00~15:30
会 場|国立近現代建築資料館
登壇者|蓑原敬(蓑原計画事務所代表)、藤村龍至(東京藝術大学准教授)
司 会|中島直人
(申込不要、参加費無料)
※このイベントは終了しました。
ギャラリートーク2
大髙建築のディテール
日 時|2016年11月26日[土] 14:00~15:30
会 場|国立近現代建築資料館
登壇者|増山敏夫、野沢正光
司 会|頴原澄子(当館主任建築資料調査官、千葉大学准教授)
(申込不要、参加費無料)
※このイベントは終了しました。
ギャラリートーク3
大髙正人と横浜
日 時|2016年12月17日[土] 14:00~15:30
会 場|国立近現代建築資料館
登壇者|中尾明(都市設計研究所代表)、鈴木伸治(横浜市立大学教授)
司 会|中島直人
(申込不要、参加費無料)
※このイベントは終了しました。
ギャラリートーク4
大髙正人との対話
日 時|2017年1月7日[土] 14:00~15:30
会 場|国立近現代建築資料館
登壇者|藤本昌也、西村浩(ワークヴィジョンズ代表)
司 会|松隈洋
(申込不要、参加費無料)
※このイベントは終了しました。
図録
「建築と社会を結ぶ―大髙正人の方法」展 図録
目次
02 ごあいさつ
04 これからの若い世代へ託した建築家・大髙正人のメッセージ 藤本昌也
06 建築と社会を結ぶために 松隈洋
08 都市・地域環境の専門家としての大髙正人 中島直人
11 第Ⅰ章|独立までの軌跡
プロジェクト解説1 新宿副都心計画 増山敏夫
21 第Ⅱ章|建築の美学と工業化への挑戦
プロジェクト解説2 向井邸 増山敏夫
プロジェクト解説3 花泉農協会館のディテール 増山敏夫
プロジェクト解説4 全日本海員組合本部会館 増山敏夫
プロジェクト解説5 千葉県文化会館 増山敏夫
協働者 木村俊彦の仕事 千葉県立中央図書館 浜田英明
協働者 木村俊彦の仕事 栃木県庁舎議会棟 浜田英明
45 第Ⅲ章|都市と向き合い地域へ根ざす実践
都市計画の仕事 中尾明
三春町での大髙正人の仕事 伊藤寛
62 大髙正人の仕事年表
old-安藤忠雄初期建築原図展―個の自立と対話
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2019.6.8[土]-2019.9.23[祝・月] |
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安藤忠雄氏は1941年に大阪に生まれ、独学で建築を学び、69年にアトリエ(安藤忠雄建築研究所)を設立しました。今年でちょうど半世紀になりますが、この間に世界の各地で氏の建築が建てられ、さらに展覧会や講演会が開催され書店には氏に関する本が並んで、今や「世界のANDO」と言われ、世界で最も著名な現代建築家のひとりと評されるに至っています。
このたび、安藤氏の「初期」建築資料、すなわち1990年頃までの手描きによる建築設計図面とスケッチなどを用いて、「安藤忠雄初期建築原図展」を開催することになりました。「住吉の長屋」(1976)、「小篠邸」(81)、「六甲の集合住宅Ⅰ」(83)、「TIME’SⅠ」(84)、「城戸崎邸」(86)、「水の教会」(88)、「光の教会」(89)などの国内に現存する作品の図面が並びます。
展覧会のテーマ「個の自立と対話」は、都市・自然・光・歴史風土などとの対話を通して個々人が自らを見いだし、深め、自立するための空間づくりを追い求めた、「初期」の安藤氏が常に抱いていた思い(言い換えれば、基本理念・動機)を表すものです。
「私は1枚の図面の中に設計者の意思を凝縮させたい」と安藤氏は言います。実際、氏の「空間」に対する思いそのままに、平面図に断面図・透視図・アクソノメトリック図などを重ね合わせて3次元性を高めた精緻で美しい図面がたくさん展示されます。ぜひ、会場に足をお運びください。
主 催:文化庁
協 力:公益財団法人東京都公園協会
実行委員会:
伊藤毅(青山学院大学教授、東京大学名誉教授)
古山正雄(常翔学園顧問、京都工芸繊維大学名誉教授)
川向正人(当館主任建築資料調査官、東京理科大学名誉教授)
執筆協力:
笠原一人(京都工芸繊維大学助教)
入場方法
[ 展覧会のみ閲覧 ](平日のみ利用可能)湯島地方合同庁舎正門よりご入館ください。 入館無料
[ 都立旧岩崎邸庭園と同時観覧 ]都立旧岩崎邸庭園よりご入館ください。 ただし旧岩崎邸庭園の入園料(一般)400円が必要です。
アクセスギャラリートーク
会期中にギャラリートークを開催します。日程は、当ウェブサイト上にて、お知らせいたします。
図録
「安藤忠雄初期建築原図展 個の自立と対話」図録
目次
02 ごあいさつ
04 はじめに 川向正人
08 冨島邸
09 双生観-山口邸
10 住吉の長屋‐東邸
14 領壁の家‐松本邸
15 帝塚山の家‐真鍋邸
16 ガラスブロックの家‐石原邸
18 松谷邸
19 上田邸
20 小篠邸
25 大淀のアトリエ phase1/phase2/phase3
27 大淀のアトリエⅡ
28 双生観の茶室
29 大淀の茶室 ベニヤ・テント・コンクリートブロック
31 九条の町屋‐井筒邸
34 茂木邸
35 金子邸
36 六甲の集合住宅Ⅰ
42 TIME’SⅠ
48 中山邸
50 城戸崎邸
54 六甲の教会
59 水の教会
63 光の教会
67 小倉邸
68 初期安藤の建築原図‐言葉と図面と作品と 古山正雄
70 領域建築家・安藤忠雄 伊藤毅
72 略歴
74 作品データ