みなでつくる方法―吉阪隆正+U研究室の建築
2015.12.3[木]-2016.3.13[日] |
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『みなでつくる方法 吉阪隆正+U研究室の建築』展は終了しました。
「みなでつくる方法─吉阪隆正+U研究室の建築」では、国立近現代建築資料館に収蔵された、約8,500点の図面をもとに、彼らのユニークな建築とそのつくられ方を紹介します。考現学の今和次郎を師とし、パリのル・コルビュジエのアトリエでの経験を経て建築家として開花した吉阪隆正は、同時に教育者、極地を踏破した探検隊長、そして文明論者でした。U研究室は吉阪の活動に共鳴した若い協力者によって構成され、そのアトリエではたくさんの「ことば」と「かたち」とが模型を介しながら、建築作品として結実していきました。
本展では、吉阪の世界観にもとづく集団設計方法である「不連続統一体―DISCONT」を「みなでつくる方法」と捉え直し、彼らの年代ごとの主要なプロジェクトを、図面、吉阪自身のことば、模型、関係者への聞き取り、現存する建築断片などで構成して展示します。彼らの方法は、分業化がますます進みつつある現代建築においても有効な建築の社会的役割を示唆しています。
主 催:文化庁
協 力:公益財団法人東京都公園協会
制作協力:早稲田大学、吉阪隆正展実行委員会
入場方法
[ 展覧会のみ閲覧 ](平日のみ利用可能)湯島地方合同庁舎正門よりご入館ください。 入館無料
[ 都立旧岩崎邸庭園と同時観覧 ]都立旧岩崎邸庭園よりご入館ください。 ただし旧岩崎邸庭園の入園料(一般)400円が必要です。
アクセスイベント
見学会アテネ・フランセ館内見学会
吉阪隆正+U研究室設計が設計したアテネ・フランセの館内を、アテネ・フランセ細野修一事務局長の御案内で見学します。教室、階段、図書室、塔屋(旧ギャラリー)、学生ホール、外観(南側)など、通常は見ることのできない場所を見学しながら、竣工当時の様子と2013年の改修工事についてご説明いただきます。
日 時|2015年12月6日[日] ①13:00– ②13:30–
(いずれも所要時間は15~20分程度)
会 場|アテネ・フランセ(東京都千代田区神田駿河台2-11)
定 員|各回15名(全2回、計30名)(先着順)
参加費|無料
申込み方法|下記参照(要事前申込)
募集締切|2015年11月27日[金]
見学会は定員に達したため、募集を締め切らせて頂きます。
※このイベントは終了しました。
シンポジウム1
吉阪隆正+U研究室による集団設計
吉阪隆正+U研究室による集団設計、そのキーワードである「不連続統一体 Discontinuous Unity」は、これからの建築行為と社会に対し、どのように有効な視座を与えるでしょうか。もっとも吉阪隆正に肉薄する3名の話者を交えて、その可能性を検討します。
日 時|2015年12月6日[日] 14:00–16:00(13:20開場)
会 場|アテネ・フランセ4階講堂(東京都千代田区神田駿河台2-11)
出 演|藤森照信(東京大学名誉教授)
重村力(神奈川大学教授、Team ZOO いるか設計集団)
伊勢崎賢治(東京外国語大学教授)
司 会|中谷礼仁(早稲田大学教授)
定 員|150名(先着順)
参加費|無料
申込み方法|下記参照(要事前申込)
募集締切|2015年11月27日[日]
シンポジウム1は定員に達したため、募集を締め切らせて頂きます。
※このイベントは終了しました。
シンポジウム2
ヴェネチア・ビエンナーレ日本館から大学セミナーハウスへ
1950年代後半から60年代へと吉阪隆正とともに設計に取り組んだ「みなでつくる」現場では、どのように「かたち」と「ことば」が生まれたのか。当時、協働したメンバーが作品を手がかりに語ります。同時に、現在へとつながるそれぞれの活動と展開へとひろげていきます。
日 時|2016年2月20日[土] 14:00–16:00(13:30開場)
会 場|大学セミナー・ハウス講堂(東京都八王子市下柚木1987-1)
出 演|鈴木恂(早稲田大学名誉教授)
戸沼幸市(早稲田大学名誉教授)
富田玲子(象設計集団)
司 会|齊藤祐子(サイト一級建築事務所代表、早稲田大学芸術学校講師)
定 員|150名(先着順)
参加費|無料
申込み方法|下記参照(要事前申込)
募集締切|2016年2月12日[金]
シンポジウム2は定員に達したため、募集を締め切らせて頂きます。
※このイベントは終了しました。
ギャラリートーク
吉阪隆正のことばから
吉阪隆正は建築家としてだけではなく、教育者、アルピニスト、文明批評家としても多くの著作を残しました。吉阪隆正の著作を研究している前川歩氏を司会に迎え、若手の建築家とともに、吉阪の「ことば」について現代の視点から探っていきます。
日 時|2016年3月5日[土] 14:00–16:00
会 場|国立近現代建築資料館
出 演|原田麻魚(MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO)
辻琢磨(403architecture[dajiba])
司 会|前川歩(奈良文化財研究所)
定 員|30名(先着順)
参加費|無料
申込み方法|下記参照(要事前申込)
募集締切|2016年2月26日[金]
ギャラリートークは定員に達したため、募集を締め切らせて頂きます。
※このイベントは終了しました。
展示解説
展示解説
展示会場にて、U研究室元所員による展示解説を実施します。
日 時|2016年3月6日[日] 14:00–15:00
会 場|国立近現代建築資料館
講 師|齊藤祐子(サイト一級建築事務所代表, 早稲田大学芸術学校講師)
参加費|無料
申込み方法|当日先着順[定員20名]
※ シンポジウム、ギャラリートークのテーマ、出演者は変更されることがあります。
※このイベントは終了しました。
【申し込み方法】
y_u_event@mdr.co.jp宛てに、以下の内容を含めたメールをお送りください。
件 名:イベント参加申込
本 文:氏名(ひらがな)
参加希望イベント名
日時(「アテネ・フランセ館内見学会」ご希望の方は開催時間①②のいずれかをご指定ください。)
※ 参加申し込みはお1人様、1名のみに限らせていただきます。
※ 定員に達し次第、募集を締め切らせて頂きます。
※ 申し込みをいただいた方には数日中に折り返し返信をいたしますので、y_u_event@mdr.co.jpからのメールを受信できるよう、設定をお願いします。
図録
「みなでつくる方法 吉阪隆正+U研究室の建築」展 図録
目次
02 ごあいさつ
04 みなでつくる方法をもとめて―吉阪隆正+U研究室の建築について 中谷礼仁
07 Part1|葉っぱは傘になり―住居について
住居 植田実
17 Part2|ことばから姿へ、姿がことばに―造形について
造型 藤森照信
31 Part3|不連続統一体―組織について
不連続統一体 鈴木恂
41 Part4|5本目の脚―文明について
21世紀の日本のかたち世界のかたち―どこからどのように見るか 戸沼幸市
50 「吉阪隆正+U研究室」建築設計資料について 山名善之
53 U研究室在籍者と建築資料館収蔵作品 年譜
54 吉阪隆正+U研究室 年譜